164-衆-予算委員会第六分科会-1号 平成18年02月28日
○山本(公)主査代理 これにて坂井学君の質疑は終了いたしました。
次に、とかしきなおみ君。
○とかしき分科員 自民党のとかしきなおみでございます。きょうは、こちらの分科会の方で質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。
私は、地方議員になりましたときに、環境問題に取り組むきっかけになりましたのが杉並病という病でございました。環境大臣は、この杉並病のことを御存じでいらっしゃいますでしょうか。
○小池国務大臣 存じておりますで終わってしまっては不十分だと思いますので続けますが、私も、杉並病ということにつきましては、新聞などを通じまして当時から存じておりました。
そして、この杉並病でございますが、平成八年に、東京都杉並区のごみ中継施設周辺の住民の方々に健康が不調になるという方々が発生したということでスタートをして、平成九年、住民から公害等調整委員会に対して原因裁定が申請されたものと聞いております。
また、平成十四年のこの委員会の裁定で、平成八年の四月から八月までの五カ月間、健康被害が、杉並中継所の排水中の硫化水素などが原因であると考えられていますが、この年の九月以降については原因が不明であるとされたと伺っております。
この裁定を受けまして、東京都は損害賠償制度を創設することとして、また、杉並区の方でも環境モニタリング調査や継続的な健康相談を実施しておられると伺っております。
環境省とすれば、この問題の当事者であります関係自治体などからの要請があれば、技術的な支援等に協力してまいりたい、このように考えております。
○とかしき分科員 ありがとうございました。
今、大臣、御説明いただきましたように、きょうはパネルもいろいろ持ってまいりまして、こちらの杉並中継所というところで、これは先ほど大臣もお話しなさいましたが、燃えないごみを圧縮する処理施設なんです。ですから、東京都は、燃えるごみ、燃えないごみというふうに集めてまいりまして、こちらの中に清掃車が集めてまいりまして、コンパクターというところにおろしまして、そこで圧縮をして、プラスチックとか、あと化学物質を含んだごみとかがたくさん入っておりまして、非常にかさが張る割には重量が軽いということで、そして効率よく運ぶためにということで圧力をかける。こんな簡単な施設で、火も使わないので問題ないだろうということで稼働をし始めたんですけれども、その日からぐあいの悪い人がたくさん出てきて、それを称して杉並病というふうに言っているわけです。
杉並病の主な症状は、写真が悪いんですけれども、これは女性の一応あごの写真なんですけれども、彼女はひげが生えてきたりとか、この杉並病は人によって全く症状が違いまして、その人の弱いところに出てくるわけです。この方はたまたまホルモン系が弱かったのであごにひげが生えてきたんですけれども、このほかには、皮膚に湿疹が出てきたりとか、呼吸困難になったり、引きつけを起こしたりとか、涙がとまらなくなったりとか、そんな症状が出てまいります。
そして、植物にも異状が出てまいりまして、こういう斑点がたくさん出てまいります。化学物質にたくさん暴露した場合によくこういう症状が見られるんですけれども、そういった形で植物にもよく異状が見られる、こんな状況になっております。
そして、先ほど大臣、お話しいただきましたように、原因が、当初は硫化水素ではないかというふうに言われていたんですが、公害等調整委員会の方で、硫化水素ではなくて複数の化学物質が関与していたのではないかというような形になっておりまして、グレーの裁定と言われております。そして、杉並区役所がその後モニタリング調査というのをいたしまして、大体二、三カ月に一回、その辺の空気を調査いたしまして発表しております。
私は、その調査結果を見ますと、全部環境基準値以下の濃度の化学物質しか出ていないので、問題がないというふうな結果が出ておりました。しかし、やはりそれではちょっと納得できないということで、一日にどれぐらいの量の化学物質が出ているのかということで、濃度で比較するのではなくて、どれぐらいの量が出ているか、その量でまず見てみようということで、グラフに起こして実際計算してみたところ、実に物すごい量の化学物質が一日排出されているということがわかりました。一番多いときで、平成十四年の六月の段階で、アセトアルデヒドという一つの化学物質をとっただけでも、たった一日で、千七百人分の致死量という物すごい量の化学物質が出ているということです。アセトアルデヒドといいますのは、ホルムアルデヒドと似たような物質になりますけれども、シックハウスのような、たくさん吸いますとアレルギー症状を起こす化学物質というふうに言われております。
このアセトアルデヒドがなぜこのようにたくさん出てくるのかというのが非常に疑問で、その後、杉並区役所の方に私も議員時代に働きかけまして、原因を調べてほしいというふうに言いましたけれども、なかなかこれがわからない。そこで、先ほど言いましたごみを圧縮する、燃えないごみに圧力をかける瞬間にガスが出てくる、アセトアルデヒドのようなガスがたくさん出てくるのであれば、ごみを集めている清掃車、この段階でもう実はごみに圧力がかかるわけですから、もしかしたらその段階からも既にガスが発生しているのではないかということで、調査をしてほしいというふうに言いましたら、杉並区役所は重い腰を上げて調べてくれました。
その後、調べてもらった量がどれぐらい出ているのかということを、これもモニタリング調査の後ろの方でちょっとだけ今触れているんですけれども、それは、清掃車の車内からも実に物すごい量の化学物質がたくさん出ておりました。私、最初、アセトアルデヒドだけに着目しておりましたけれども、ほかの化学物質もたくさん出ておりまして、例えば、多いときに、まずベンゼンですと環境基準の千四百三十三倍、トリクロロエチレンに至っては三百八十倍、トルエンは二十一・五倍、アセトアルデヒドは百四十倍と、非常に強い濃度の、濃い濃度の化学物質が清掃車の中からも出てきているということがわかりました。
ということは、ごみを集めながら化学物質のガスをまき散らしている可能性が十分に考えられるわけです。
ベンゼン、トリクロロエチレン、トルエン、アセトアルデヒド、これが人体に一体どんな影響があるのかと申しますと、例えば、ベンゼンですと強い発がん性物質、トリクロロエチレンですと環境ホルモンのような影響があります。トルエンは中枢神経の障害とか、アセトアルデヒドは頭痛、目まい、シックハウスの症状ということになります。
具体的にどんなものに含まれているのかといいますと、例えば、ベンゼンですと塗料や医薬品、トリクロロエチレンは殺虫剤や洗浄剤、トルエンは接着剤や塗料、アセトアルデヒドはプラスチックということで、ふだん私たちが生活の中で何げなく使っているこういう化学物質を含んだものがごみの中に入ってしまいますと、これがガスとなって空気中にまき散らされている可能性が十分高いということがわかってきたわけです。
ということで、これ以上杉並区役所は、ここまでは何とかわかってきたんですけれども、この後の対処のしようがなくて、この段階で今とまっている状況なんですけれども、このような状況をお聞きになりまして、このように、燃えないごみを集めている清掃車の中からこういう有害な化学物質が町じゅうに今まき散らされているという現状をちょっとお話しさせていただきましたけれども、このお話をお聞きになって、今後、どのような対応が必要だと環境省はお考えになるのか、お考えをお聞かせください。
○由田政府参考人 お答えさせていただきます。
今御指摘のとおり、平成十六年に杉並区がごみ収集車内の不燃ごみを取り出しまして、フィルムに包みまして二十分放置後、フィルム内のガスを分析したわけでありますが、その中のガスを分析いたしましたところ、アセトアルデヒド等が比較的高い濃度で検出されたと報告がされておるのは御指摘のとおりであります。
杉並区の調査結果からは、ごみ収集車の不燃ごみに起因するアセトアルデヒドの環境への影響につきましては判断できないとのことでありますが、アセトアルデヒドの環境中の濃度につきましては、環境省におきまして有害大気汚染物質として継続的にモニタリング調査を行っておりまして、その結果は、おおむね〇・一から十数マイクログラム・パー・立方メーター、平均的には三マイクログラム・パー・立方メーター程度と、問題のない水準にございます。
今後とも、こうしたモニタリング結果を注視してまいりたい、このように考えております。
○とかしき分科員 お答えありがとうございました。
今お話しいただきましたように、日本の環境基準値は、実は一つ一つ単体の化学物質の濃度で設定されているわけです。昔のように、一昔前の、水俣病が出たころは、単体の化学物質が原因でこういう公害問題が起こっているんですけれども、ところが、これからの公害病といいますのは、今お話ししましたように、複数の化学物質が関与してきて、原因の化学物質を特定するのが非常に難しくなってくる可能性があるわけです。
そうしますと、これは濃度だけで基準を見ていくというのは非常に難しいということで、どれぐらいの量を暴露した場合に健康被害が起こるのか、もしくは、複数の化学物質がまざった場合にどんな毒性が体に出てくるのか、その辺を研究することを今後お考えいただけないのか、環境省、お答えいただけませんでしょうか。
○竹本政府参考人 人の健康の保護に係る環境基準でございますが、現在、原因となる物質について濃度の基準として設定をされているところでございます。これは、人への暴露量が人の健康上安全なレベル以下になるように、一定濃度を環境基準として定めているところでございます。
ただいま委員が御指摘のありました複数の化学物質による影響でございますが、複数の経路を通じて暴露することによる影響、いわゆる複数媒体影響、そして、複数の物質に暴露することによる影響、いわゆる複合影響などが考えられるわけでございますが、これらの影響につきまして、試験評価手法はいまだ国際的にも確立していないというようなことでもございますので、現在、環境省におきましては、こうした暴露により起こり得る事象についての調査研究を進めてきたところでございます。
いずれにしても、委員の御指摘のとおり、今後とも、国内外の科学的知見を収集するなど、調査研究をしっかりと進めてまいりたいと考えているところでございます。
○とかしき分科員 ありがとうございます。
このほかに、例えば在宅医療で出てくるごみの代表格に注射針というのがあります。これも、一般廃棄物に混入してしまいますと、清掃員の方が傷ついて、注射針で感染症を起こしたりということで、大変危険だということで、今、薬剤師会が中心となりまして、少ない自治体ではありますけれども、モデル事業ということで、注射針の回収を行っております。ところが、回収の費用の問題や保存方法、さらにメーカーへの協力体制がまだ整っていないということによって、これがなかなか全国的に広められずにおります。
このように、ごみ回収において、注射針に限らず先駆的な試みをしている団体等があるかと思いますけれども、国としてこのようなモデル事業の後押しをぜひしていただきたいと思うんですけれども、環境省のお考えをお聞かせください。
○由田政府参考人 お答えさせていただきます。
近年、在宅医療の進展に伴いまして、在宅医療廃棄物の排出量が増加しているところでございます。
こうした状況に対応いたしますために、環境省としまして、平成十五年度及び平成十六年度に、在宅医療廃棄物の処理のあり方につきまして検討会を開催いたしまして、調査検討を行わせていただきました。
検討会からは、注射針などの鋭利なものは、医療関係者が持ち帰っていただくか、あるいは患者、家族が医療機関へ持ち込む、それで感染性廃棄物として処理する、その他につきましては市町村が一般廃棄物として処理する方法が現段階では最も望ましい方法として提言されております。
検討結果としまして取りまとめました報告書につきましては、地域に応じました在宅医療廃棄物の適正処理を推進いたしますために、昨年九月に日本医師会等を通じまして医療関係者に通知をいたしましたが、これとあわせまして、都道府県を通じまして市町村に通知をいたしたところであります。引き続きまして、よい例なども参考にしながら、関係者への周知を図ってまいりたい、このように考えております。
○とかしき分科員 あと、薬の分別のことなんですけれども、薬というのは家庭ごみから出される、ある意味で化学物質の濃縮みたいなものなんですけれども、それの最たるものというふうに考えられますが、その分別処理に関しては、どの自治体でも対応が明確に打ち出されることなく、利用者側の判断にゆだねられているというあいまいな状況になっているわけです。ですから、ごみの処理も、燃えるごみに出したり燃えないごみに出したりということで、非常にあいまいになっております。
化学物質の塊である薬の回収、この処分を国は今後どういうふうに考えていらっしゃるのか、その辺のことをお聞かせいただきたいと思います。例えば、これはピルなども問題があったんですけれども、薬で飲んだ場合に、そのときはピルとして体を通って、尿となって出たときに、それも既に環境汚染ということで非常に問題になったことがありますけれども、体を通った薬でもそれだけの大変な環境汚染を起こすものが、家庭の中で余った薬として廃棄物になったときに物すごい毒性があるというふうに考えられますので、その辺を国としていかにお考えなのか、お考えをお聞かせいただきたいと思います。環境省、お願いいたします。
○由田政府参考人 家庭から排出されます薬の廃棄物の処理につきましては、通常、ダイオキシン対策が十分に行われております市町村の高性能な焼却施設におきまして、高温で良好な燃焼を維持しながら、他のごみと一緒に処理をされておりまして、薬の成分であります化学物質は焼却処理の過程で十分に熱分解されているものと考えております。
また、こういうことではありますが、日本製薬工業協会の方では、現在、一部の薬品については回収システムの必要性も検討しておるというふうに聞いておるところであります。
環境省としましては、引き続きまして、製薬業界や市町村と連携しながら、必要な対策について検討してまいりたいと考えております。
○とかしき分科員 薬の処理も今後ぜひ御検討いただきたいと思います。
私は、環境問題にかなり興味を持ちまして、世界じゅうを、いろいろな国を、環境をテーマに視察してまいりました。そのときに、先進国であるヨーロッパの国々、そしてカナダとかにも行きましたけれども、いろいろな国を見ていて一番思いますのは、化学物質を含んだごみの処理が日本は極めておくれているということです。
例えば、ドイツの例ですと、化学物質を含んだごみの場合は拠点回収ということで、決まった時間、日時にそこに行きますと、市民の人たちが化学物質を含んだごみを持ってまいりまして、ペンキですとか洗剤ですとか、そういった残ったものを持ってまいりますと、その裏を見ながら、専門家の方が同じ成分のものをバケツに入れていって、絶対にまぜないように細心の注意を払って回収していくわけです。そして、それをメーカー側に返すというようなことをしているわけです。ということで、化学物質のごみというのはまぜないのが鉄則である、まぜてしまうと空気中に溶け出して大変なことになってしまうということなわけです。
ところが、私も地方議員をしておりましたときにこの化学物質を含んだごみの処理のことを何度も指摘をいたしましたが、やはり、量がそんなに大したことがないから問題ないというふうに必ず答弁が返ってきたわけです。化学物質を含んだごみといいますのは、まぜてしまいますと、これがすごくガス化してしまいまして、そのときに物すごい量になってくるわけです。ですから、化学物質のままで、要するに、気体にならないようにするというのが処理方法としては非常に気をつけなくてはいけないわけです。そのためには、なるべくまぜないようにしていくということが基本ではないかと私は思うわけです。ところが、日本のごみは、化学物質を含んだごみに対しては非常にアバウトな考え方で、その辺の配慮がほとんどなされていないのが現状です。
化学物質は非常に私たちの生活に便利であります。例えば、物をきれいにしたり漂白したりとか、洗濯物をやわらかくしてくれたりということで、あと、病気を治してくれたりとか、私たちの生活に便利で、便利であるほど、これは私たちがごみとして出したときに非常に害が強いということです。薬と同じことで、よく効く薬ほど副作用が強いということで、科学物質も、家の中にあるときはとても便利なんですけれども、一たん外に出てしまうと、ごみになって出ていってしまうと、非常に害となって、強いものになるということです。ですから、化学物質の取り扱い方法をこれからどんどん考えていく必要があると私は思います。
特に、環境教育の中で、この化学物質、私たちは、今、日本人は、安易に化学物質を生活の中に取り入れてしまっている、その傾向が非常に強いというふうに考えられますので、ぜひ、そういったことも考えていく、化学物質とのつき合い方、今後どのようにしていったらいいのか、その辺のことも環境教育の中に取り入れていっていただきたいというふうに考えております。
有害化学物質を含むごみの回収のことについていろいろ質問させていただきましたけれども、国として今後どのように取り組んでいったらいいのかということで、環境大臣の御意見をお聞かせいただければと思います。
○小池国務大臣 薬剤師御出身の先生らしい御質問をちょうだいをいたしました。
今御質問の中身は、家庭から廃棄される製品のうちで有害な化学物質を含むごみの回収法についてということでございましたけれども、家庭から廃棄される製品のうち、有害物質などを多く含んでいるものというのは決して多くはないんですけれども、その代表例とすれば塗料であるとか殺虫剤などが含まれると思います。このようなものについては、通常、市町村がみずから収集するというよりは、販売店での回収の指導、それから専門業者の紹介などを行っている、このように承知をいたしております。
また、有害物質を含むなど、処理が難しい、もう使ったものの製品全般につきましては、例えば、廃棄物処理法に基づきまして、広域認定制度というものがございます。これは、製造事業者が回収をするといったものでございまして、これを活用する。それから、資源の有効利用促進法に基づきまして、指定再資源化製品を指定していくといったことも考え方として既にございますし、また実施されているところでございます。
さらには、製造事業者と市町村が直接調整をするといったようなことなどを含めまして、環境省として製造事業者などによります回収など適切な処理体制の構築を努めてまいりたい、これが国の考え方でございます。
よりわかりやすく申し上げると、電池、ニッケルカドミウム電池であるとか小型シール鉛蓄電池などですけれども、こういった二次電池、それからエアゾール製品については、今申し上げましたようなスキームを利用いたしまして、既に製造事業者などによる回収が進められているというところでございます。また、エアゾール関係などでは、最近、缶に、中に残るものがないように、そういう技術的な工夫などもしていこうということが進められていると聞いております。
環境省といたしまして、こういった市町村において処理が難しい廃製品についても、有害物質を含有するものも含めまして、引き続き、きょうの御指摘も踏まえて、対策を着実に進めてまいりたいと考えております。
○とかしき分科員 ありがとうございました。
化学物質というのは、私たちの、先ほどから申し上げておりますように、本当に便利なものなんですけれども、家の外に出てごみとなったときには非常に怖いものになりかねないものですので、その辺の配慮をぜひお願いしたいと思います。
そして、杉並病は多分その警告を発してくれているんだと私は思うんです。たまたま、この杉並病というのは、これは燃えないごみを圧縮する処理施設ということで、燃えないごみに圧力をかけた瞬間に、多分、化学物質がまざることによってそこでガスになって、たくさんのものが排気をされ、そして、それを吸った周りの住民の方々がぐあいが悪くなっている可能性が十分にあるわけです。
杉並区は、この中継所を、すり鉢状の土地の一番下のところにたまたまつくってしまい、そして、たまたま周りに住宅地がたくさんあったために顕著に症状が出てきたというふうに考えられるわけです。ということで、この杉並病の警告を私たちは真摯に受けとめて、化学物質として、化学物質を含んだごみをどういうふうに処理をしていったらいいのか、そして化学物質を生活の中に今後どのように取り入れていったらいいのか、その辺のことをぜひ真摯に考えて御対応いただければと思います。
何か思いっ切り早く時間が終わってしまいました。きょうは五分ほど早く終わりましたけれども、どうもありがとうございました。
○山本(公)主査代理 これにて坂井学君の質疑は終了いたしました。
次に、とかしきなおみ君。
○とかしき分科員 自民党のとかしきなおみでございます。きょうは、こちらの分科会の方で質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。
私は、地方議員になりましたときに、環境問題に取り組むきっかけになりましたのが杉並病という病でございました。環境大臣は、この杉並病のことを御存じでいらっしゃいますでしょうか。
○小池国務大臣 存じておりますで終わってしまっては不十分だと思いますので続けますが、私も、杉並病ということにつきましては、新聞などを通じまして当時から存じておりました。
そして、この杉並病でございますが、平成八年に、東京都杉並区のごみ中継施設周辺の住民の方々に健康が不調になるという方々が発生したということでスタートをして、平成九年、住民から公害等調整委員会に対して原因裁定が申請されたものと聞いております。
また、平成十四年のこの委員会の裁定で、平成八年の四月から八月までの五カ月間、健康被害が、杉並中継所の排水中の硫化水素などが原因であると考えられていますが、この年の九月以降については原因が不明であるとされたと伺っております。
この裁定を受けまして、東京都は損害賠償制度を創設することとして、また、杉並区の方でも環境モニタリング調査や継続的な健康相談を実施しておられると伺っております。
環境省とすれば、この問題の当事者であります関係自治体などからの要請があれば、技術的な支援等に協力してまいりたい、このように考えております。
○とかしき分科員 ありがとうございました。
今、大臣、御説明いただきましたように、きょうはパネルもいろいろ持ってまいりまして、こちらの杉並中継所というところで、これは先ほど大臣もお話しなさいましたが、燃えないごみを圧縮する処理施設なんです。ですから、東京都は、燃えるごみ、燃えないごみというふうに集めてまいりまして、こちらの中に清掃車が集めてまいりまして、コンパクターというところにおろしまして、そこで圧縮をして、プラスチックとか、あと化学物質を含んだごみとかがたくさん入っておりまして、非常にかさが張る割には重量が軽いということで、そして効率よく運ぶためにということで圧力をかける。こんな簡単な施設で、火も使わないので問題ないだろうということで稼働をし始めたんですけれども、その日からぐあいの悪い人がたくさん出てきて、それを称して杉並病というふうに言っているわけです。
杉並病の主な症状は、写真が悪いんですけれども、これは女性の一応あごの写真なんですけれども、彼女はひげが生えてきたりとか、この杉並病は人によって全く症状が違いまして、その人の弱いところに出てくるわけです。この方はたまたまホルモン系が弱かったのであごにひげが生えてきたんですけれども、このほかには、皮膚に湿疹が出てきたりとか、呼吸困難になったり、引きつけを起こしたりとか、涙がとまらなくなったりとか、そんな症状が出てまいります。
そして、植物にも異状が出てまいりまして、こういう斑点がたくさん出てまいります。化学物質にたくさん暴露した場合によくこういう症状が見られるんですけれども、そういった形で植物にもよく異状が見られる、こんな状況になっております。
そして、先ほど大臣、お話しいただきましたように、原因が、当初は硫化水素ではないかというふうに言われていたんですが、公害等調整委員会の方で、硫化水素ではなくて複数の化学物質が関与していたのではないかというような形になっておりまして、グレーの裁定と言われております。そして、杉並区役所がその後モニタリング調査というのをいたしまして、大体二、三カ月に一回、その辺の空気を調査いたしまして発表しております。
私は、その調査結果を見ますと、全部環境基準値以下の濃度の化学物質しか出ていないので、問題がないというふうな結果が出ておりました。しかし、やはりそれではちょっと納得できないということで、一日にどれぐらいの量の化学物質が出ているのかということで、濃度で比較するのではなくて、どれぐらいの量が出ているか、その量でまず見てみようということで、グラフに起こして実際計算してみたところ、実に物すごい量の化学物質が一日排出されているということがわかりました。一番多いときで、平成十四年の六月の段階で、アセトアルデヒドという一つの化学物質をとっただけでも、たった一日で、千七百人分の致死量という物すごい量の化学物質が出ているということです。アセトアルデヒドといいますのは、ホルムアルデヒドと似たような物質になりますけれども、シックハウスのような、たくさん吸いますとアレルギー症状を起こす化学物質というふうに言われております。
このアセトアルデヒドがなぜこのようにたくさん出てくるのかというのが非常に疑問で、その後、杉並区役所の方に私も議員時代に働きかけまして、原因を調べてほしいというふうに言いましたけれども、なかなかこれがわからない。そこで、先ほど言いましたごみを圧縮する、燃えないごみに圧力をかける瞬間にガスが出てくる、アセトアルデヒドのようなガスがたくさん出てくるのであれば、ごみを集めている清掃車、この段階でもう実はごみに圧力がかかるわけですから、もしかしたらその段階からも既にガスが発生しているのではないかということで、調査をしてほしいというふうに言いましたら、杉並区役所は重い腰を上げて調べてくれました。
その後、調べてもらった量がどれぐらい出ているのかということを、これもモニタリング調査の後ろの方でちょっとだけ今触れているんですけれども、それは、清掃車の車内からも実に物すごい量の化学物質がたくさん出ておりました。私、最初、アセトアルデヒドだけに着目しておりましたけれども、ほかの化学物質もたくさん出ておりまして、例えば、多いときに、まずベンゼンですと環境基準の千四百三十三倍、トリクロロエチレンに至っては三百八十倍、トルエンは二十一・五倍、アセトアルデヒドは百四十倍と、非常に強い濃度の、濃い濃度の化学物質が清掃車の中からも出てきているということがわかりました。
ということは、ごみを集めながら化学物質のガスをまき散らしている可能性が十分に考えられるわけです。
ベンゼン、トリクロロエチレン、トルエン、アセトアルデヒド、これが人体に一体どんな影響があるのかと申しますと、例えば、ベンゼンですと強い発がん性物質、トリクロロエチレンですと環境ホルモンのような影響があります。トルエンは中枢神経の障害とか、アセトアルデヒドは頭痛、目まい、シックハウスの症状ということになります。
具体的にどんなものに含まれているのかといいますと、例えば、ベンゼンですと塗料や医薬品、トリクロロエチレンは殺虫剤や洗浄剤、トルエンは接着剤や塗料、アセトアルデヒドはプラスチックということで、ふだん私たちが生活の中で何げなく使っているこういう化学物質を含んだものがごみの中に入ってしまいますと、これがガスとなって空気中にまき散らされている可能性が十分高いということがわかってきたわけです。
ということで、これ以上杉並区役所は、ここまでは何とかわかってきたんですけれども、この後の対処のしようがなくて、この段階で今とまっている状況なんですけれども、このような状況をお聞きになりまして、このように、燃えないごみを集めている清掃車の中からこういう有害な化学物質が町じゅうに今まき散らされているという現状をちょっとお話しさせていただきましたけれども、このお話をお聞きになって、今後、どのような対応が必要だと環境省はお考えになるのか、お考えをお聞かせください。
○由田政府参考人 お答えさせていただきます。
今御指摘のとおり、平成十六年に杉並区がごみ収集車内の不燃ごみを取り出しまして、フィルムに包みまして二十分放置後、フィルム内のガスを分析したわけでありますが、その中のガスを分析いたしましたところ、アセトアルデヒド等が比較的高い濃度で検出されたと報告がされておるのは御指摘のとおりであります。
杉並区の調査結果からは、ごみ収集車の不燃ごみに起因するアセトアルデヒドの環境への影響につきましては判断できないとのことでありますが、アセトアルデヒドの環境中の濃度につきましては、環境省におきまして有害大気汚染物質として継続的にモニタリング調査を行っておりまして、その結果は、おおむね〇・一から十数マイクログラム・パー・立方メーター、平均的には三マイクログラム・パー・立方メーター程度と、問題のない水準にございます。
今後とも、こうしたモニタリング結果を注視してまいりたい、このように考えております。
○とかしき分科員 お答えありがとうございました。
今お話しいただきましたように、日本の環境基準値は、実は一つ一つ単体の化学物質の濃度で設定されているわけです。昔のように、一昔前の、水俣病が出たころは、単体の化学物質が原因でこういう公害問題が起こっているんですけれども、ところが、これからの公害病といいますのは、今お話ししましたように、複数の化学物質が関与してきて、原因の化学物質を特定するのが非常に難しくなってくる可能性があるわけです。
そうしますと、これは濃度だけで基準を見ていくというのは非常に難しいということで、どれぐらいの量を暴露した場合に健康被害が起こるのか、もしくは、複数の化学物質がまざった場合にどんな毒性が体に出てくるのか、その辺を研究することを今後お考えいただけないのか、環境省、お答えいただけませんでしょうか。
○竹本政府参考人 人の健康の保護に係る環境基準でございますが、現在、原因となる物質について濃度の基準として設定をされているところでございます。これは、人への暴露量が人の健康上安全なレベル以下になるように、一定濃度を環境基準として定めているところでございます。
ただいま委員が御指摘のありました複数の化学物質による影響でございますが、複数の経路を通じて暴露することによる影響、いわゆる複数媒体影響、そして、複数の物質に暴露することによる影響、いわゆる複合影響などが考えられるわけでございますが、これらの影響につきまして、試験評価手法はいまだ国際的にも確立していないというようなことでもございますので、現在、環境省におきましては、こうした暴露により起こり得る事象についての調査研究を進めてきたところでございます。
いずれにしても、委員の御指摘のとおり、今後とも、国内外の科学的知見を収集するなど、調査研究をしっかりと進めてまいりたいと考えているところでございます。
○とかしき分科員 ありがとうございます。
このほかに、例えば在宅医療で出てくるごみの代表格に注射針というのがあります。これも、一般廃棄物に混入してしまいますと、清掃員の方が傷ついて、注射針で感染症を起こしたりということで、大変危険だということで、今、薬剤師会が中心となりまして、少ない自治体ではありますけれども、モデル事業ということで、注射針の回収を行っております。ところが、回収の費用の問題や保存方法、さらにメーカーへの協力体制がまだ整っていないということによって、これがなかなか全国的に広められずにおります。
このように、ごみ回収において、注射針に限らず先駆的な試みをしている団体等があるかと思いますけれども、国としてこのようなモデル事業の後押しをぜひしていただきたいと思うんですけれども、環境省のお考えをお聞かせください。
○由田政府参考人 お答えさせていただきます。
近年、在宅医療の進展に伴いまして、在宅医療廃棄物の排出量が増加しているところでございます。
こうした状況に対応いたしますために、環境省としまして、平成十五年度及び平成十六年度に、在宅医療廃棄物の処理のあり方につきまして検討会を開催いたしまして、調査検討を行わせていただきました。
検討会からは、注射針などの鋭利なものは、医療関係者が持ち帰っていただくか、あるいは患者、家族が医療機関へ持ち込む、それで感染性廃棄物として処理する、その他につきましては市町村が一般廃棄物として処理する方法が現段階では最も望ましい方法として提言されております。
検討結果としまして取りまとめました報告書につきましては、地域に応じました在宅医療廃棄物の適正処理を推進いたしますために、昨年九月に日本医師会等を通じまして医療関係者に通知をいたしましたが、これとあわせまして、都道府県を通じまして市町村に通知をいたしたところであります。引き続きまして、よい例なども参考にしながら、関係者への周知を図ってまいりたい、このように考えております。
○とかしき分科員 あと、薬の分別のことなんですけれども、薬というのは家庭ごみから出される、ある意味で化学物質の濃縮みたいなものなんですけれども、それの最たるものというふうに考えられますが、その分別処理に関しては、どの自治体でも対応が明確に打ち出されることなく、利用者側の判断にゆだねられているというあいまいな状況になっているわけです。ですから、ごみの処理も、燃えるごみに出したり燃えないごみに出したりということで、非常にあいまいになっております。
化学物質の塊である薬の回収、この処分を国は今後どういうふうに考えていらっしゃるのか、その辺のことをお聞かせいただきたいと思います。例えば、これはピルなども問題があったんですけれども、薬で飲んだ場合に、そのときはピルとして体を通って、尿となって出たときに、それも既に環境汚染ということで非常に問題になったことがありますけれども、体を通った薬でもそれだけの大変な環境汚染を起こすものが、家庭の中で余った薬として廃棄物になったときに物すごい毒性があるというふうに考えられますので、その辺を国としていかにお考えなのか、お考えをお聞かせいただきたいと思います。環境省、お願いいたします。
○由田政府参考人 家庭から排出されます薬の廃棄物の処理につきましては、通常、ダイオキシン対策が十分に行われております市町村の高性能な焼却施設におきまして、高温で良好な燃焼を維持しながら、他のごみと一緒に処理をされておりまして、薬の成分であります化学物質は焼却処理の過程で十分に熱分解されているものと考えております。
また、こういうことではありますが、日本製薬工業協会の方では、現在、一部の薬品については回収システムの必要性も検討しておるというふうに聞いておるところであります。
環境省としましては、引き続きまして、製薬業界や市町村と連携しながら、必要な対策について検討してまいりたいと考えております。
○とかしき分科員 薬の処理も今後ぜひ御検討いただきたいと思います。
私は、環境問題にかなり興味を持ちまして、世界じゅうを、いろいろな国を、環境をテーマに視察してまいりました。そのときに、先進国であるヨーロッパの国々、そしてカナダとかにも行きましたけれども、いろいろな国を見ていて一番思いますのは、化学物質を含んだごみの処理が日本は極めておくれているということです。
例えば、ドイツの例ですと、化学物質を含んだごみの場合は拠点回収ということで、決まった時間、日時にそこに行きますと、市民の人たちが化学物質を含んだごみを持ってまいりまして、ペンキですとか洗剤ですとか、そういった残ったものを持ってまいりますと、その裏を見ながら、専門家の方が同じ成分のものをバケツに入れていって、絶対にまぜないように細心の注意を払って回収していくわけです。そして、それをメーカー側に返すというようなことをしているわけです。ということで、化学物質のごみというのはまぜないのが鉄則である、まぜてしまうと空気中に溶け出して大変なことになってしまうということなわけです。
ところが、私も地方議員をしておりましたときにこの化学物質を含んだごみの処理のことを何度も指摘をいたしましたが、やはり、量がそんなに大したことがないから問題ないというふうに必ず答弁が返ってきたわけです。化学物質を含んだごみといいますのは、まぜてしまいますと、これがすごくガス化してしまいまして、そのときに物すごい量になってくるわけです。ですから、化学物質のままで、要するに、気体にならないようにするというのが処理方法としては非常に気をつけなくてはいけないわけです。そのためには、なるべくまぜないようにしていくということが基本ではないかと私は思うわけです。ところが、日本のごみは、化学物質を含んだごみに対しては非常にアバウトな考え方で、その辺の配慮がほとんどなされていないのが現状です。
化学物質は非常に私たちの生活に便利であります。例えば、物をきれいにしたり漂白したりとか、洗濯物をやわらかくしてくれたりということで、あと、病気を治してくれたりとか、私たちの生活に便利で、便利であるほど、これは私たちがごみとして出したときに非常に害が強いということです。薬と同じことで、よく効く薬ほど副作用が強いということで、科学物質も、家の中にあるときはとても便利なんですけれども、一たん外に出てしまうと、ごみになって出ていってしまうと、非常に害となって、強いものになるということです。ですから、化学物質の取り扱い方法をこれからどんどん考えていく必要があると私は思います。
特に、環境教育の中で、この化学物質、私たちは、今、日本人は、安易に化学物質を生活の中に取り入れてしまっている、その傾向が非常に強いというふうに考えられますので、ぜひ、そういったことも考えていく、化学物質とのつき合い方、今後どのようにしていったらいいのか、その辺のことも環境教育の中に取り入れていっていただきたいというふうに考えております。
有害化学物質を含むごみの回収のことについていろいろ質問させていただきましたけれども、国として今後どのように取り組んでいったらいいのかということで、環境大臣の御意見をお聞かせいただければと思います。
○小池国務大臣 薬剤師御出身の先生らしい御質問をちょうだいをいたしました。
今御質問の中身は、家庭から廃棄される製品のうちで有害な化学物質を含むごみの回収法についてということでございましたけれども、家庭から廃棄される製品のうち、有害物質などを多く含んでいるものというのは決して多くはないんですけれども、その代表例とすれば塗料であるとか殺虫剤などが含まれると思います。このようなものについては、通常、市町村がみずから収集するというよりは、販売店での回収の指導、それから専門業者の紹介などを行っている、このように承知をいたしております。
また、有害物質を含むなど、処理が難しい、もう使ったものの製品全般につきましては、例えば、廃棄物処理法に基づきまして、広域認定制度というものがございます。これは、製造事業者が回収をするといったものでございまして、これを活用する。それから、資源の有効利用促進法に基づきまして、指定再資源化製品を指定していくといったことも考え方として既にございますし、また実施されているところでございます。
さらには、製造事業者と市町村が直接調整をするといったようなことなどを含めまして、環境省として製造事業者などによります回収など適切な処理体制の構築を努めてまいりたい、これが国の考え方でございます。
よりわかりやすく申し上げると、電池、ニッケルカドミウム電池であるとか小型シール鉛蓄電池などですけれども、こういった二次電池、それからエアゾール製品については、今申し上げましたようなスキームを利用いたしまして、既に製造事業者などによる回収が進められているというところでございます。また、エアゾール関係などでは、最近、缶に、中に残るものがないように、そういう技術的な工夫などもしていこうということが進められていると聞いております。
環境省といたしまして、こういった市町村において処理が難しい廃製品についても、有害物質を含有するものも含めまして、引き続き、きょうの御指摘も踏まえて、対策を着実に進めてまいりたいと考えております。
○とかしき分科員 ありがとうございました。
化学物質というのは、私たちの、先ほどから申し上げておりますように、本当に便利なものなんですけれども、家の外に出てごみとなったときには非常に怖いものになりかねないものですので、その辺の配慮をぜひお願いしたいと思います。
そして、杉並病は多分その警告を発してくれているんだと私は思うんです。たまたま、この杉並病というのは、これは燃えないごみを圧縮する処理施設ということで、燃えないごみに圧力をかけた瞬間に、多分、化学物質がまざることによってそこでガスになって、たくさんのものが排気をされ、そして、それを吸った周りの住民の方々がぐあいが悪くなっている可能性が十分にあるわけです。
杉並区は、この中継所を、すり鉢状の土地の一番下のところにたまたまつくってしまい、そして、たまたま周りに住宅地がたくさんあったために顕著に症状が出てきたというふうに考えられるわけです。ということで、この杉並病の警告を私たちは真摯に受けとめて、化学物質として、化学物質を含んだごみをどういうふうに処理をしていったらいいのか、そして化学物質を生活の中に今後どのように取り入れていったらいいのか、その辺のことをぜひ真摯に考えて御対応いただければと思います。
何か思いっ切り早く時間が終わってしまいました。きょうは五分ほど早く終わりましたけれども、どうもありがとうございました。